世田谷は砧にあるNHK技術研究所。歴史ある組織で、80周年を迎えるのだとか。
テレビとその周辺技術を日夜研究開発しているところで、そりゃもう大きい建物ですよ。
大きな地図で見る
年に一度、日々の成果を発表する機会があり、いつもは入れぬ中へとお邪魔してきました。
例年すごい人出なのを噂で聞いたり、駅の混雑を見たり……。今年は4日間の開催にして、人がばらけたみたいでした。
3時前に着き、40分くらいで見て回れるのかな、なんて思っていたら、体験型の発表には30分待ちとかの列。
う、でも、見たいっす。
裸眼で立体映像、ていう技術の解像度の低さにがっかりしながらも、裸眼で見る手軽さはやはり捨てがたいと考える技術者がいるんだなぁと、なんとなく納得(^_^;)
でも、鑑賞に堪えないよ。立体には見えるけど、液晶シャッター式にはほど遠い。開発続けていれば、いつか日の目を見る技術なのかなぁ。説明員も、そこは聞くなという空気を出してました(^^ゞ
見たかったスーパーハイビジョン、いくつもの展示があり、圧縮技術の開発、カメラの小型化、そして大スクリーン、22.2ch音声での放映。
いや、たしかにスーパーだ。
HD画質をスクリーンに出しても「凄い」と思ったのはなんだったのだろう。
たしかにこれだけの解像度があれば、大スクリーンで鑑賞に耐える。なにしろ垂直4320、プログレッシブ60フレーム。3Dテレビいらないんじゃね、という感想が聞こえてきたけど、ホントそう思った。
やっぱりね、プログレッシブ60フレームな映像を見せられると、そのなめらかさは驚きであります。なにより自然です。
H.264/AVCのさらに倍の圧縮を目標とする技術も展示されていました。
エンコード時に正解となるフィルターを生成、デコード時にフィルターを使い、ノイズがかなり少ないすっきりとした映像をH.264/AVCの半分のサイズまでにするんだそうな。
H.264/AVC比の半分の目標から40%くらいまでは小さくできた、というのが展示されていたけれど、正解のフィルターを持つだけあって、ノイズのないきれいな画質、スーパーハイビジョンを待たずに今からでも使えるじゃんと思います。
ま、ハードの負担がそれだけ高いんだろうけど。
ベニヤ板の向こうに人影を見るテレビとか、超暗視カメラとか、3Dテレビカメラ色々とか、もう、すごくこぢんまりとした展示の数々でしたが、もう、おなかいっぱい、夢一杯。
まだまだ長生きしたいな、と思えた幸せな時なのでした。
2010年05月29日
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3Dテレビ、松下に続き三菱が発表
Excerpt: 三菱電機が、この夏をめどに「3Dテレビ」を発売すると発表しました。3Dとは、立体画像の意味で、映画「アバター」の印象が世間では強いでしょうか。三菱電機は2007年から北米で3Dテレビを販売していますが..
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